あーらん ジャーナル

思った事をそのままに

女性の活用??

「これからは女性の時代だ!」とか「女性の方が優れている!」「女性がリーダーに!」なんて盛り上げ、男女雇用機会均等法なんかも成立するような「女性に期待している」空気の中で成長してきた私は、こうした声にプッシュされて学歴をつけて、仕事をしてきたタイプの人間です。

 

天才肌というわけではなく、理数系はどちらかというとニガテ。コツコツコツコツ勉強して積み上げて得た学歴でした。その結果、同じ大学のほとんどの先輩や同級生がするように、大企業に総合職として就職。成果主義だなんて最近叫ばれているけど、成果を出せば出す程仕事が降ってくる。濃く短く仕事をしようとしても、うすーくながーく仕事をしている人を横目に、濃く長く仕事をせざるを得なくなっていった。それでも子供ができるまでは評価してくれることが嬉しかったし、目の前に難しい課題があるほど燃えたものです。

 

しかし、結婚して出産してみたら、自分の思う「育児」と「仕事」と「家事」の両立なんて不可能だと悟ってしまったのです。

 

子供を産んだ途端「はい、もう舞台からおりてくださいねー。あなたの人生の主役はもうあなたではありませーん!」と言われてしまった(気分)。

 

ちょっと待ってよ。これからは女性の時代だって、頑張れ頑張れ応援しているゾー!って散々煽っといて今更舞台から降りろって何やねん!怨み節のひとつふたつ歌いたくなるのが人の心ってもので...

 

総合職で働くと言うことは、終電帰り、国内・海外出張、懇親会や歓送迎会、組合活動ですらこなさないとならないということです。大学の同級生は男女とも、みんなこんな感じです。このくらい仕事をしないと、「仕事をした気」が沸かない人達だし、それを楽しんでいるもの彼女達(私も含む)。そして、今30代前半だけれども、周りを見回せば誰も結婚していない!

 

結婚して子供が産まれたら、今まで積み上げてきたものは手放さないとならない。彼女達は、結婚して次々辞めていく先輩女性達を見てそれを知っているのです。 

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首相官邸(平成26年5月28日)

http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201405/28sangyou.html

安倍政権は、女性の活用に関する政策を進めようとしています。このURLによると、焦点は「女性の活躍推進」及び「労働力と働き方」。

 

成果で評価される自由な働き方にふさわしい、労働時間制度の新たな選択肢を示すのだそう。そして「少子高齢化が進む中、子育てや介護などと仕事とをどう両立するかは、大きな課題であり、社会の発想を変えねばならない」と書いてあります。

  

政府は、保育園や学童の拡充、フレックスタイム制の見直し、家事労働を請け負う外国人労働者の受入れ規制緩和などによって、女性が働きやすい世の中を作る方針のようです。しかし、その一方、医師不足と超高齢化社会によって病院のベッドが常に満床となり、高齢者の在宅治療や介護が推進されています。

 

(女に、仕事も出産・育児も介護もしろってよ!ちっ!)

 

この政策、ズレているのは、子育て支援として「保育園や学童の拡充」を挙げている点ところです。我が家も保育園を利用していましたし、本当に良くしてもらったので保育園は大好きですが、(言い方は良くないかもしれませんが)こういった制度は、子育ての外注、外部委託とも考えられます。

 

私は子供が小学校に上がるタイミングで仕事を辞めました。なぜなら、育児は大切な仕事だと思うようになったからです。総合職としての「チャレンジングな仕事」と「手をかけた育児」というのは、1日24時間の中でどうしても両立させることは不可能でした。子供と季節の行事をきちんとしたいし、散歩しながら花の名前を教えてあげたいし、本も読んであげたいし、マナーだって身につけさせたい。学校から帰宅したら「おかえり!」って言ってあげたいし、宿題や勉強だって横について見てあげるべきだと思っている。でも、これは私が専業主婦だから可能なこと。バリバリ働いて子育てを外注したら叶わないのです。私のように実家が遠方で、頼る人は特にね。

 

でも、よくばりな私は「チャレンジングな仕事」と「手をかけた育児」を両立できるならしたい。雇用機会均等法が成立したのが1986年。それからもうすぐ30年ですが、この2つを両立させるような制度は、まだまだ発展途上です。2014年の今、安倍政権が進めようとしている政策も、多くの女性のニーズに合っていないと感じています。

 

「仕事」と「育児」の両立。これなら可能という方法がひとつだけ。

 

それは、在宅勤務の導入です。

専業主婦のわたくし、時間がないわけではありません。

家族が朝7時に家を出て、子供が帰宅する3時ころまでは家事以外に特にすることがないのです。。。その間8時間!! 普通の企業は9時や10時からなので7時〜働ける事務職ってないのですが、在宅ならばやれますよね。子供が寝るのが8時半。私が寝る23時までも残業分くらいは働けるわけです。出張は行けなくても、稼働時間は結構ありますよね。

 

在宅勤務なら、化粧しなくてもいいし、なんならパジャマのままでもやれます。通勤時間も無駄にならない。ノマドフリーランサーだと持て囃されていますが、大企業もせっかく育てた女性を活用しようと思ったら、在宅での仕事を許可するのもそんなに悪い話ではないと思うのです。営業だって自宅から行けばいい。子供が中学生にでもなれば夜まで帰ってこないのですから、その時には即戦力として職場に戻ることもできます。

 

正社員として機密保持契約も結んでいるのですから、秘密が漏れる!とかそんなに心配することでしょうか。会社にいたって、口をへの字に結んで黙々とPCに向かっているのだから、そこにいる必要があるのかも正直疑問です。

 

企業も政府も、「仕事をするには職場にいなくてはならない」信仰を捨てるべきです。

 

起業側は、1ヶ月これだけやってねーと振って、対価はこれだけですよーと取り決めておく。在宅勤務の女性は、限られた時間の中で仕事を効率よくこなす。たまに仕事があぶれたら、子供が寝たあと、土日にご主人が家にいる間にこなしていく。

 

ほら、成果主義が導入できるじゃーないですか!

 

私は今更雇ってくれる所もなさそうだし、会社員でいても大金持ちにはなれそうもないので、個人事業でも始めます!Haha!

あでゅー!

ハウスワイフ2.0

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