あーらん ジャーナル

思った事をそのままに

流れ星になるー新しい死後のかたちー

終活(しゅうかつ)」という言葉も段々浸透してきたこのごろ。終活とは「人生の最後をいかに締めくくるか」に関わるものであり、葬儀や墓の準備、相続問題などを自分が生きているうちに自らが行うものです。

 

以前、テレビで高齢者向けの終活フェア!?の模様が放送されていました。遺影を撮影したり、棺桶に入る体験(シュール!)などなんだか楽しそうな雰囲気でしたが、超高齢化社会に入る日本において、高齢者自らが「こんな風に送って欲しい!」と前向きに準備してくれていると、残された家族も色々悩まなくていいってものです。

 

私の母方の親戚は東京の人達で、無宗教であるということの自覚が強いのか、何度か告別式に参列していますが、いわゆる「お坊さんを読んで、お焼香をあげる」みたいな葬儀スタイルではありませんでした。「白い百合の花で祭壇を飾って、お焼香の代わりに献花、お経の代わりに故人が好きだったドビッシーを流す」というスタイルと、「お焼香でなく献花、そして大学の応援団がくる」というスタイル(大学生で亡くなったので)を見てきました。精進料理ではなく、寿司も肉も出る豪華なお食事でした。最近は自由葬とか言うそうです。

 

一方の父方の方は田舎も田舎ですので、檀家さんが葬儀全般を取り仕切り、お寺さんで精進料理をいただきます。隣近所がお手伝いにやってきて、ごちそうを振る舞います(こちらはお酒やお寿司を出していたかなー)。ザ・クラシカルスタイル!です。

 

主人の親戚の葬儀にも参列しました。これも地域性が垣間見えて面白かったですよー。葬儀のあとお食事をいただくのですが、こちらは巨大な弁当と助六でした。この巨大な弁当、とても食べきれるサイズではないのですが、皆さん配られた風呂敷に包んで持ち帰るのです!これにはちょっとびっくり!

 

葬儀、告別式も地域性が垣間みれて面白いですね。

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私は30代前半のいわゆる「最近の嫁」ですので、結婚はしたけど嫁にいったという意識はまるでない。自分の実家がいつまでも自分の実家なのです。主人の実家はいつまでも他人の家という感じです。冷蔵庫も勝手に開けませんし、お手洗いも「お借りしまーす」ってつい言っているし、くつろげない。別に嫁姑関係はいたって良好ですが、距離もあるので年数回伺う以外に密な交流はありません。主人は一番近い他人ですし、主人の家族も一番近い他人の家族という感覚です。(これがいいか悪いかは別としてですね。)

 

まだ30代ですので自分が死ぬのはまだまだ先ですが、先ほどの終活の番組を見て思ったのです。「知らない人と一緒にお墓にはいるのはちょっと。。。(いやだな)」

 

基本的に死んだら何も分からなくなるし、葬儀・告別式それ自体は残された者が気持ちに区切りを付けるために必要かな〜とも思うのですが、お墓それ自体は必要ですかね!?家に仏壇やそれに準じたものを設置して、お墓にはほとんど行かないひとも多いのでは?お墓の重要性がまるで分からない!笑 私のお墓の前でなかれても「わたしは〜いません〜♪」ですからね! 

 

だから、私は知らない人とお墓に入るは嫌!という裏の理由は隠しておきつつ、「死んだらさー、流れ星になりたいよねー」なんてロマンチックなことを言うわけです。そして、この現代社会、それが叶うのです。なんと20万円で!

 

アメリカのベンチャー企業、Memorial Spaceflight社が昨年日本でも事業展開を始めました。申し込むと小さな箱が送られてきて、そこに遺灰を入れるとロケットで宇宙に打ち上げてくれるという宇宙葬サービスをしているそうです。人工衛星に乗っけて打ち上げられて宇宙に行った箱はしばらく宇宙を浮遊するそうです。まさに宇宙散歩!この間、遺族はアプリで遺骨の位置を確認することもできるそうで(笑)。そのうちに大気圏に突入して燃え尽きる、すなわち流れ星になる!千の風もいいけど、流れ星も素敵じゃない!?

 

でもこの箱がすごく小さいみたいなので遺灰は余りそう。余った遺灰はカリブ海あたりに撒いてくれないかなぁ。

 

他にも、遺骨ペンダントやらもあるらしいです。これはちょっと遠慮しときます(笑) ご興味ある方は調べてみてくださいね。

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と、この記事を書きながら検索していたら、NHK「あさいち」で「オンナの洗濯『夫の墓に入りたくない!?』という特集をやったことがあるそうな。入りたくない女性、結構いるみたいです。

 

あでゅー!